“学び直し”は、どこからでも始めていい。わたしが再び学びたくなった理由

大人の言葉と表現力

「もう少し早く学んでおけばよかった」
そう思ったことが、何度もあります。

学生時代の記憶は、テストや良い成績のを残すための“勉強”が中心でした。
知識を詰め込んでは忘れていく、どこか一方通行のような日々。
正直なところ、「学ぶこと」に対して、私は長いあいだ苦手意識を持っていたのかもしれません。

でも、あるときふと、また学んでみたいと思ったのです。

しかも、それは「何か必要だから」といった打算ではなく、
「もう一度、自分の手で世界をつかまえ直したい」という、静かで確かな衝動でした。

本日は、「“学び直し”は、どこからでも始めていい。わたしが再び学びたくなった理由」というテーマでお伝えしていきます。

「学びたい」という気持ちは、ある日突然やってくる

きっかけは、仕事で出会った人たちとの会話でした。

彼らは皆、自分の言葉で世界を語っていたのです。

日々の出来事に対する視点、課題を読み取る力、言葉の選び方や伝え方——
どれも「どこかで習ったこと」ではなく、
「自分の中で育ててきたもの」のように感じられました。

それに比べて、私はどうだっただろう?
つい無難な意見に逃げたり、言葉に自信が持てなかったり。
深く考える前に、どこか「知ったふり」で終わっていたことが多かったように思います。

自分の頭で、ちゃんと考えたい。
自分の言葉で、ちゃんと話せるようになりたい。

そう思ったとき、「もう一度、学び直してみよう」と心が動きました。
それは、思っていたより自然なことでした。

学び直しは「何を学ぶか」より、「どう向き合うか」

最初は、何を学ぶかで迷いました。

ビジネススキル?英語?心理学?ライティング?
世の中には無数の講座や情報があって、どれが正解か分からなかった。

でも、学びを再開してみて気づいたのは、
「何を学ぶか」よりも、「どんな姿勢で学ぶか」が大切だということでした

たとえば、昔は「覚えること」がゴールだったのに対し、
今は「問いを持ち続けること」や「考え続けること」に意味を感じるようになりました。

  • これは本当にそうなのか?
  • 自分だったらどうするか?
  • この知識は、自分や誰かの役に立つか?

学び直しとは、「もっと知るため」だけでなく、
「自分と社会の間に、あらためて対話を持ち直すこと」なのだと感じています。

「遅い」なんてことは、ない

年齢を重ねると、ふと「今さら…」と感じてしまうことがあります。

若い頃のように記憶力が良いわけでもないし、時間だって限られている。
そんな中で、改めて何かを始めるのはとても勇気が必要です。

でも、思うのです。
年齢を重ねたからこそ、学べることがあるのだと。

たとえば、昔はただの情報として読んでいた本の一節が、
今読むと、心に深く染み入ることがあります。
失敗や後悔を知った今だからこそ、理解できることもあるのです。

人生経験があるからこそ、“学び”の意味が立体的になるのだと思います。

「学び直し」は、何歳からでも遅くありません。
むしろ、年齢を重ねた人の学びには、深みと実感が宿っているのです。

学ぶことで、言葉が変わり、視点が変わった

学び直しを始めて数年。
自分でも少しずつ変わってきたなと感じるのは、「言葉の選び方」と「物事の見え方」です。

以前よりも、
・結論を急がず、背景を考えるようになった
・誰かの意見に「それもあるかも」と思えるようになった
・本や人の話から、新しい問いを拾えるようになった

知識をひけらかすのではなく、考えるための素材として使えるようになったという感覚です。

そしてなにより、「知っている」より「わかろうとする」ことの方が、ずっと大事だと実感しています。

学びは、もう一度世界と出会い直すこと

「学び直す」というのは、ただ知識を増やすことではなく、
世界を新しい目で見つめ直すことなのかもしれません。

知っていたはずの言葉や概念が、違う顔を見せてくる。
過去の経験が、別の意味を帯びて立ち上がってくる。
そして、今まで見えていなかった風景が、少しずつ輪郭を持ちはじめる。

学び直しとは、自分を耕し直す行為です。
その手応えがある限り、きっと人は何歳からでも変われる。
そんなふうに、私は思っています。

まとめ:今日の共用知(きょうようち)

本日は、「“学び直し”は、どこからでも始めていい。わたしが再び学びたくなった理由」というテーマでお伝えしました。

最後に、記事の要点をふりかえります:

  • 学び直しは、きっかけさえあれば、いつでも始められる
  • 何を学ぶかより、どんな問いを持って向き合うかが大切
  • 年齢を重ねたからこそ、深く学べるテーマがある
  • 学びは、言葉と視点を磨き直す営み
  • 学び直しは、自分と世界との関係を再構築する旅

自分を、もう一度育ててみたい。
そう感じたときが、学び直しのベストタイミングです。
どこからでも、あなたの学びは始められます。

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